皆さんこんにちは。
きなぐみです。
貯金のはじめかたについて、前回は家計改善のお話をしました。
今回は、300万円の貯金を目指して、まずは100万円を貯める方法をお話します。
このお話は以下の人にオススメします。
- 今から貯金をしようとしている人
- 貯金を始めたいがノウハウが分からない人
- 貯金をするための制度や金融商品・サービスが知りたい人
それでは順に見ていきましょう。
先取り貯金のススメ
前回のお話を参考にして、家計の改善を行なえば、毎月の収支がプラスになっていると思います。
このプラスの金額を貯金していくことになりす。
貯金をするなら“先取り貯金”をオススメします。
先取り貯金とは?
前述のとおり収支がプラスとなった金額分を、給与から天引き等により別の口座に貯金する方法のことをいいます。
貯金といえば、毎月の給与から食費等の生活費を支出し、残った金額を貯金する。
と、イメージするのではないでしょうか。
私も20代のときはそのようにイメージしていました。
次に、先取り貯金のメリット・デメリットを説明します。
先取り貯金のメリットは?
・給与が振り込まれた後、自分でATMから引き落として、別の口座に入金する手間が省けます。
・余った金額を貯金するのとは違い、天引き後の金額で生活せざるを得ないため、確実に貯金ができます。
デメリットは?
・後述しますが、勤務先や金融機関で制度利用に係る手続きを行う必要があるため、時間がかかり煩雑になることが多いです。
・勤務先での手続きを必要とするため(財形貯蓄制度、社内預金制度)、現金(引落し)を入手するのに時間がかかります。つまり、入院等の急な出費があった場合の対応が難しいということです。
メリット・デメリットはありますが、先取り貯金を一度仕組化してしまえば、貯め続ける仕組みが出来上がっているということなのです。
貯金で重要なのは続けること。
デメリットを乗り越えましょう!!
先取り貯金を可能にするための制度や金融機関のサービス
ここまでで、先取り貯金の良さをお分かりいただけた人も多いかと思います。
次に、先取り貯金を可能にするための制度やサービスを紹介ます。
財形貯蓄制度
厚生労働省Webサイトには以下のとおり説明があります。
一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があり、利子等に対する非課税措置や財形持家融資を利用できるなどのメリットがあります。
厚生労働省Webサイトより
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000106564.html
目的別に三種類ありますが、賃金からの控除(天引)により、事業主を通じて積み立てていくことは共通しています。
財形貯蓄をはじめるためには、勤務先で財形貯蓄制度が導入されていることが必要です。勤務先の人事・福利厚生の担当者にお尋ねください。
社内預金制度
厚生労働省Webサイトには以下のとおり説明があります。
労働基準法第18条では、労働者が権利として取得し得るべき賃金の全部又は一部を強制的に貯蓄させる、いわゆる強制貯金を禁止している一方で一定の制約のもとに、使用者が労働者の貯蓄金をその委託を受けて管理することを容認しています。
厚生労働省Webサイトより
なお、使用者が貯金を直接受け入れる場合(社内預金)は、厚生労働省で定める利率(下限利率)以上の利子をつけなければなりません。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/faq_kijyunhou_35.html
財形貯蓄同様に給与から天引きとなることが多いです。
興味がある方は、職場の人事・福利厚生の担当者にお尋ねください。
金融機関が提供するサービス
金融機関でも先取り貯金を可能にするサービスを提供しています。
いくつかご紹介します。
おまかせ入金サービス(ソニー銀行)
他行の銀行口座から、ソニー銀行の口座へ毎月定期的に自動で入金するサービスです。
サービス紹介リンク→ https://moneykit.net/visitor/omakase/
目的別口座(SBI住信ネット銀行)
SBI住信ネット銀行が提供しているサービスです。
給与振込先の口座が同行であれば、かなり使い勝手の良いサービスではないでしょうか。
サービス紹介リンク→https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/purpose/
定額自動入金サービス(auじぶん銀行)
定額自動入金サービスは、本人名義の金融機関から、毎月一定額をauじぶん銀行の口座に無料で取寄せできるサービスです。
サービス紹介リンク→https://www.jibunbank.co.jp/service/money_order/?cid=gnv03
皆様がお住まいの地域の地銀にも似たようなサービスがあるかもしれません。
確認してみることをおススメします。
先取り貯金をやってみよう!!
利用する制度や金融機関・サービス等が決まったら、口座開設に必要な書類を準備し提出します。
開設後は、毎月の引き落とし額の設定をして貯金の実行!!
あとは目標金額100万円までほったらかしです。
ボーナス等の臨時収入で貯金に回せそうな金額があれば貯金してください。
毎月の貯金額。その目安は?
毎月の貯金額はいくらで設定すればよいのでしょうか?
目安となる金額は以下のとおりです。
手取り給料の10分の1”を貯める
引用 手取り「10分の1」貯金術 酒井富士子著より
あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう
引用 私の財産告白 本多静六著より
このことから、給与が振り込まれると同時に、振り込まれた金額の10分の1から4分の1の金額を貯金しましょう!!ということです。
目標達成のために節約も頑張りましょう!!
貯金の次にすることは?
貯める仕組を作ってしまえば後は、ほったらかしで貯金をしてくれます。
そして、100万円を超えてからは少しずつ投資にも目を向ける必要があるかと思っています。
次の目標である200万円達成のための準備をしておくとよいでしょう
具体的には以下のとおりですね。
- すぐに投資ができるようにネット証券会社の口座を開設
- ネット証券と提携しているネット銀行の銀行口座を開設
- 投資関連の書籍を熟読する
個人的には、投資は現金100万円を確保してからでも遅くはないと思っています。
それでも、貯金をしながら投資をしたいという人は、株価等変動に対して慣れるため、毎月1000円程度の積立投資をしてください。それで十分です。
ちなみにこのブログでは、以下の書籍をオススメしています。
最後に(まとめ)
では、手順を簡単にまとめます。
- 節約等で毎月の貯金のためのお金を捻出する(金額は給与の10分の1から4分の1の金額が望ましい)。
- 貯金は余った金額を貯金するのではなく、給与から天引きで行う(先取り貯金)。
- 勤務先に財形貯蓄制度もしくは社内預金制度があるか確認する。
- 勤務先で当該制度がなければ、資金取り寄せサービス等を行っている銀行の口座を開設する(※財形貯蓄制度等を優先する必要はない。すぐに現金化できないことが不便と感じれば、銀行のサービスを利用してもよい)。
- 先取り貯金を始めてしまえば、あとはほったらかし。投資に向けての勉強や証券会社の口座を開設する。
いかがでしょうか?
自分にとって一番利用しやすい金融サービスを探して先取り貯金をはじめてみてください。
今回のお話で紹介した財形貯蓄制度及び社内預金制度について、勤務先担当者にメリット・デメリット等含む詳細な説明を受けたうえで申し込みください。
また、各金融機関のサービスは、提携金融機関や引落しの日付が決まっている等の制限がある場合があります。当該サービスに係る取扱説明書等を熟読いただき申込みをしてください。
それでは、次回のお話もよろしくお願いいたします。