どうも。どうも。皆さんこんにちは。
きなぐみです。
先日、勤務先の後輩からこんな質問をうけました。
積立投資をはじめるにあたって、読んでおいたほうがよい本を教えてくれませんか?
それでは、この本がオススメですよ。
全面改定 第3版 ほったらかし投資術
(山崎元 水瀬ケンイチ 著)
このお話では、“全面改定 第3版 ほったらかし投資術”のオススメポイントなどをご紹介します。
このお話は、以下の人にオススメするお話です。
- ほったらかし投資をはじめてみたい人
- ほったらかし投資をはじめて間もない人
- 良質な投資本にめぐり合いたいと思っている人
このお話では、インデックス投資や積立投資のことは、ほったらかし投資と記述します。
それでは、どうぞ。
“ほったらかし投資術” 著者はどんな人?
本書の著者は二人です。それぞれご紹介します。
山崎 元氏の紹介
経済評論家で、資産運用を専門としている方です。
楽天証券のメルマガであるトウシルでもコラムを連載しております。
的確かつズバリと言いきる文章を書かれる印象です。個人的には読んでいてスッキリと納得します。
私、山崎氏の著書は何冊か所有しておりまして、本棚を見たら以下のとおりです。
- お金を増やす本当の常識
- 「投資バカ」につける薬
- 新しい株式投資論
- 超簡単 お金の運用術
- 全面改訂 お金の運用術
本のタイトルからも、そのズバリ感は想像できるのではないでしょうか。
水瀬ケンイチ氏の紹介
インデックス投資ブロガーです。
水瀬氏が運営しているブログ“梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー”はほったらかし投資をやっている人であれば、一度は読んだことはあるのではないでしょうか。
私はほったらかし投資をはじめたときから“梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー”は読んでおります。
ブログを読んでいて、経済・金融の造詣のが深く、よく勉強されている方だな思います。
ちなみに、私“ほったらかし投資術”は、第1版から購入しております。
“ほったらかし投資術” オススメのポイント
本書のオススメするポイントは、“全部!!”と言いたいのですが、このブログが成立しませんので、以下のとおり3点だけご紹介します。
リスク資産への投資額の決定方法に関する記述が丁寧
投資をはじめる際に、リスク資産に投資する金額を決めることが重要事項として挙げられます。
さまざまな、投資関連の本やWebサイトを見ても、わかりにくくて読み飛ばしたくなる項目ではないでしょうか。
また、著者が過去の著書で説明に苦心した箇所というだけあって、リスク資産への投資額に関しては難しい部分なのかと思います。
しかし、本書に関しては図も用いてかなりわかりやすく、また、ページを割いて丁寧に説明がされていると感じました。
事実、私も“うん。なるほど”と思いました。
資産配分(アセットアローケーション)で悩む必要なし
本書では、リスク資産は全世界株式のインデックスファンド、無リスク資産と生活資金は個人向け国債か普通預金で運用することが説明されています。
さらに全世界株式のインデックスファンドは“eMaxis Slim 全世界株式”で運用するればよい旨の説明となっています。
よって、資産配分で悩む必要がありません。また、投資信託の選定で悩む必要もありません。
さらに、“eMaxis Slim 全世界株式”は、投資する地域の配分も決めているので、各資産を管理する手間が省けます。
ただ、個人的には資産配分を決めて円グラフを見つつ悩んだりすることが、楽しかったりもします。ほったらかし投資では、この楽しい悩みも不要となってしまいます。
iDeCoやNISAとの付き合い方
iDeCoやNISAで利用する際の優先順位や購入すべき投資信託なども記載されています。
特に私は、確定拠出年金に係る以下の記述が印象に残っています。
「年金として」確定拠出年金の中だけで運用を考えるのではなく、自分の運用全体の中の一部として、どの運用部分を割り当てるかと考えると、運用商品選択の答えを出すことができます。
全面改定 第3版 ほったらかし投資術 (山崎元 水瀬ケンイチ 著)
この記述は、 第1版でも同様のことが述べられており、私はこの意見を採用してiDeCoと積立NISAの運用商品を選定しております。
ココがすごいよ“ほったらかし投資術”
本書のオススメ以上に私がすごいと思ったのは、ほったらかし投資をしてどうなったか水瀬氏が回答していることです。
具体的には、いくら貯まったかが記載してあります。
書店に陳列されているのは、「●●円儲かった!!」、「これをやれば□億円!!」といったタイトルの書籍が陳列されています。
これら書籍の内容は、個別の株式投資やFXで著者がひと財産築いた話が殆どで、ほったらかし投資では皆無ではないでしょうか。
私は、本書でここまで報告するとは思っていませんでしたので、正直驚いております。
世界経済が長期的には成長することを信じて愚直に積立てていました。
ここに、本書で続けることでどうなるのかの回答が得られることとなりました。
これはすごいことです。
最後に
本書は、投資本として初心者の方、投資をはじめようとしている方に是非オススメする一冊です。
ちなみに、本書を超える投資本は第4版だけかもしれませんね。
長年、ほったらかし投資をしていると株価の大暴落に見舞われことが何度もあります。そのようなときは、心が折れそうになります。
心が折れそうになったら、心のよりどころとなる一冊を何度も読み返すことで気持ちが落ち着くと思います。
私は本書の第1版と2版を何度も読んでいました。
ちなみに、水瀬氏は、“ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール著)“を何度も読み返したそうです。
皆様もぜひ、心のよりどころとなるような一冊を見つけてください。
本書がそうなる要素は十分にあります。
それでは、次回のお話もよろしくお願いします。