【敗者のゲームを読んで】リスク管理の大切さに気付かせてくれた一冊(本の紹介)

どうも皆さんこんにちは。

きなぐみです。

最近積立投資をはじめた職場の後輩のハムさん。こんな不安を抱いているようです。

ハムさん

せっかく積立投資をはじめたのに、株価の急騰と暴落が激しくて不安になります。このまま積立投資を続けてもいいのでしょうか?

きなぐみさん

それは不安になりますよね。そんなときは、この本を読んでみてください。

敗者のゲーム 原著第8版

                   (チャールズ・エリス 著)

日経BOOKの公式サイトに移動します。

このお話では、“敗者のゲーム”の紹介や、きなぐみが本書を読んで感じたことをお話します。

このお話は、以下の人にオススメします。

  • 最近、インデックス投資をはじめて、さらに知識を得たい人
  • 株価の暴落等で資産の増減が激しく、このままインデックス投資を続けてもいいか心配な人
  • 良質な投資本にめぐり合いたいと思っている人

このお話では、インデックス・ファンドを毎月定額で買い付ける投資方法を、インデックス投資もしくは積立投資と記述します。

それでは、どうぞ!!

敗者のゲームとは?

資産運用をしている人であれば、読んだことはなくても聞いたことはあるタイトルだと思います。

インデックス投資について書かれている本です。

インデックス・ファンドを長期間保有する。

資産運用で成功するための秘訣です。

シンプルですが続けることが難しい、この秘訣。

本書では、成功の秘訣が記されています。

著者はどんな人?

著者はチャールズ・エリス氏です。

イエール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀MBAそして、ニューヨーク大学で博士号を取得しています。

その後は、バンガード社の取締役等、数々の財団・企業等の要職に就き、投資助言等を行っています。

本書の他にも数多く著書を世に送り出しています。

本の内容は?

ハムさん

どのようなことが書かれている本ですか?

きなぐみさん

投資を成功に導くための基本原則、リスク管理そしてインデックス・ファンドの有利な点などが書かれています。

投資の四つの基本原則

インデックス投資をはじめたばかりの方はインデックス投資をはじめてみたはいいものの、このまま続けてもよのだろうか?そんなことを思う日もあるかと思います。

そのような不安を抱いている読者に向けて、インデックス投資や長期投資の有効性を本書では説明しています。

本書では、投資の基本原則として、以下の四つを挙げています。

①投資の最大の課題は、株式・債券・不動産などへの長期的な資産配分の決定である。

②長期的な資産配分の決定に際して考慮すべき点は、将来何にその資金を使うのか、いつ資金が必要になるか、決めたとおりに守り抜けるか、という点である。

③資産を種類ごとに幅広く分散する。暴落は突然起きる。

④決めたことを一貫して忍耐強く実行する。上昇相場は相場の最悪期に起こる。一喜一憂した時の損失は大きい。『方針をきちんと立て、方針どおりに行動すること』。だからこそ、①の資産配分が重要である。

引用 敗者のゲーム チャールズ・エリス著

これらの四つの原則は、これまで優れた投資家が守ってきた投資の基本原則として記載されています。

そして、大多数のアクティブ・マネージャーは、高い成果を求めると言いながら、これらの基本原則に反する行動を取っているとも記載されています。

投資を生業としている人ですら、これらの基本原則を長期に渡って実行し続けることは難しいということですね。

資産運用を成功させるためのポイント

きなぐみさん

前述の四つの基本原則を成功(=資産運用の成功)させるための秘訣もしっかりと載ってますよ

インデックス投資が優れている点を解説

第6章「インデックス・ファンドは投資のドリームチーム」の冒頭に下記文章が出てきます。

投資で長期的に成功したいなら、答えはシンプルだ。実行が簡単なインデックス・ファンドを買うこと

引用 敗者のゲーム チャールズ・エリス著

なぜインデックス投資が優れているのか?

その答えが、続く第7章「インデックス投資の強み」の二つの章にわたって記されています。

このように本書では、インデックス・ファンドおよびインデックス投資についての優れた点が記載されています。

さらに、基本原則でも触れている、資産配分や分散投資についてもインデックス・ファンドを用いることで、達成が可能であることも記載されています。

リスクとの付き合い方

本書では、リスクは三種類あると述べています。

  • 市場リスク
  • 個別銘柄リスク
  • 株式グループリスク

市場リスクは避けることができないリスクであり、個別銘柄リスクと株式グループリスクは分散投資を行うことで、回避や軽減することが可能であると記載されています。

分散投資ということで、この二つのリスクはインデックス・ファンドに投資することで回避ができます。

また、市場リスクを適切に管理できるか否かが、長期資産運用の重要な要素であることも記載されています。

投資を長期に渡って行うとなると、市場の暴落期に必ず直面することになります。

そのとき、どこまで資産の下落に耐えられるのか。この、リスクとの付き合い方(リスク許容度と同義と思ってください)も検討する必要があります。

本書では、リスク管理についても重要であることを謳っています。

資産運用の計画策定にも言及

通常、運用の終了は、定年退職時を連想すると思いますが、本書は、資産の多くを子や孫に残すのであれば、運用期間は投資家自身の寿命以上に長くなる。と述べています。

一読してなるほど。と思いました。

私は、運用の終了は退職後の再雇用の数年間までかなと思っていました。

運用は自分自身だけではなく自分の死後、残された家族の人生も含めて考えるべき

ということなのです。

そうなると、「株式への配分比率は、100から年齢を引いた数」も適切ではないケースもあることは頷けます。

資産運用の期間は、投資家の寿命以上あるのですから。

敗者のゲームと知り合って

ハムさん

すごい本ですね!! きなぐみさんは、この本を読んだ後に何かしらの変化はありましたか?

きなぐみさん

リスク許容度の重要性を痛感しましたね。

私は2011年に、本書の第5版を購入しました。

第5版を購入する前までの私の投資行動は資産配分を決めて、その配分にあわせて各資産のインデックス・ファンドを購入し、四半期ごとに時価評価額を調べる程度でした。

そして、第5版を読み進めていたのですが、投資をはじめて間もない私にとって、本書に書かれている内容は難解なものが多かったのです。

それでも、リスク許容度の考えを取り入れ、株式・債券等に代表されるリスク資産と預貯金などの現金を合算した全金融資産の中にリスク資産はどれだけの割合があるかを意識するようになりました。

その後、東日本大震災による株価下落に見舞われましたが、当時はインデックス投資をはじめて1年程度の期間しかありませんでした。

そのため、全金融資産に占めるリスク資産の金額の割合はまだ低かったので、株価が気になって仕事に集中できない等の日常生活に支障でるような事態にはなりませんでした。

しかし、これらの一連の出来事のおかげで、リスク資産が、不況等で最大5割の下落をした場合でも、落ち着いて行動ができるように、毎月の積立金額を調整し、年に2回のリスク資産と現金の割有の確認をするようになりました。

最後に

本書の中心テーマの一つに

株式への長期投資こそが最高のリターンをもたらす

引用 敗者のゲーム チャールズ・エリス著

という一文があります。

本書は、1985年の初版から第8版までの約40年にわたり読み続けられています。

40年も前からインデクスファンドを用いた長期投資を推奨しているのですね。

ハムさん

私も敗者のゲームを読んで長期投資への理解を深めたいと思います!!

きなぐみさん

頑張ってくださいね。インデックス投資をする人たちの道しるべとなる本ですよ!!

本書は、投資の初心者の方、そしてこれから投資をはじめようとしている方にも読んでいただきたい一冊です。

難しい内容もありますが、図表を用いて読者の理解を容易にする配慮もなされています。

本書を読んで自身が引き続き投資信託を保有し続けることに迷いはなくなりました。

本書を読んだ皆様もそのようになることを願っております。

それでは、次のお話でもよろしくお願いいたします。

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ABOUT ME
きなぐみ
40代、妻と子供3人の5人家族の普通の会社員です。老後に不安を感じ2010年からインデックス投資を始めました。このブログでは投資をメインとしつつ日々の生活について思いついたことをお話したいと思います。 Twitterはじめました!よろしくお願いします!!